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  • 執筆者の写真さいてよ

化学メーカー研究職勤務の1日

更新日:2021年1月9日





さいてよです。

僕は新卒で化学メーカーで研究職として働いており、現在4年目になります。

そんな僕の会社での”普通”の1日を紹介したいと思います。

就職を考えている方、転職を考えている方、もし良かったら参考にしてみてください!

目次
  1. 仕事内容

  2. 1日の仕事スケジュール

  3. まとめ

 
1.仕事内容

まず僕の仕事内容を紹介します。

みなさん、化学メーカーの研究職というとどんなイメージでしょうか?

「怪しい試験管をフリフリして怪しい化合物を作る。」

これを考える人は多いと思います。実際こういったスタイルで仕事をしている人もいるでしょう。

とにかく何らかの新しい有用な物質や方法を発見したり作り出したりしている。これが一般的な研究職だと思います。

僕は冒頭、研究職をしていると述べましたが、若干上記のイメージとは違います。

実際に化合物などの製品を作ったりはしていません。その部隊は別にいます。

僕がしているのは、「その部隊が作った製品をお客様に紹介するときの技術サポート」のような仕事です。

少しわかりづらいでしょうか?下図の農家とレストランの例で説明します。


化学メーカー研究職の仕事内容

農家は我々化学メーカーにあたり、レストランはお客様にあたります。

例えばレストランが美味しいアップルパイを作りたいとしましょう。そして農家にいいリンゴを持ってきてくれと要請してきました。

農家は自慢のリンゴをどんどんレストランに送ります。

しかしレストランからはクレームが入ります。

「確かにこのリンゴ生だと美味しいけど、アップルパイにしてみるとイマイチだな。それにしてもこんだけリンゴの種類があってどれがいいのか選ぶのが大変だよ。」

農家はリンゴを育てるプロではありますが、料理のプロではありません。料理の手法によってどのリンゴがベストなのかは変わってくるので、希望通りのリンゴを届けられないこともあります。

そこで登場するのが僕、”仮想シェフ”です。

農家で作ったリンゴをレストランに届ける前に、仮想シェフである僕がレストランと同じ手法でリンゴをアップルパイにし出来栄えを確認します。

「うん、このリンゴを使えば目標のアップルパイになるぞ!しかもオーブンの温度を少し下げればもっと美味しくなることもわかった!これで提案しよう!」

この評価を行ってからレストランにリンゴを届けます。

「うむ!いいリンゴだ。目標のアップルパイができた!オーブンの温度もバッチリ!」

とこれでめでたしめでたし。

(実際にはこんな風にうまくいきませんが…笑)

少しは僕の仕事がイメージできたでしょうか?

製品開発部隊のお助けマン的な存在です。料理が特殊で難しくなるほど仕事の重要性が高まってきます。

上記の例で言えば、リンゴのことも知れるし料理のことも知れるので、仕事として結構面白いです。

 
2.1日の仕事スケジュール

下表に1日の仕事のスケジュール例を示します。


化学メーカー研究職の1日。スケジュール。

上から説明していくと

8:30

通勤時間20分ほどかけて早めに出社し、先に実験の準備をしておきます。実験に使う装置などはウォームアップなどで時間がかかるものが多いので朝イチで動かしておきます。

9:00

始業開始です。まずはラジオ体操をして体を目覚めさせます。

その後、派遣さんにやっていただく実験を説明します。簡単な実験などは派遣さんにお願いをしています。派遣さんは色んな年代や経歴の方がいるので、コミュニケーション大事です。さらに説明下手くそだと求めていないアウトプットになったりするのでくどいくらい丁寧に、そして腰を低くを常に意識しています。

そして上司と今日のやることや全体の進捗などについて軽く会話した後、メールチェックをし必要な返信をしたり寝かせたり(笑)しています。

10:00

たまにやるんですが、特許の内容について関連部門と社内打ち合わせを行います。いついつまでに書いてねというスケジュールが決まり、少し嫌な気持ちになります。でも特許書くと報酬金もらえるので頑張ります。

11:00

やっと実験です。自社の製品をテストしたり、新しいテスト方法を試してみたりして、「あー今回の製品もまだまだだなあ。」ってなったりしています。そのまま製品の開発部隊に結果速報連絡入れたりもします。開発の人とはいい関係を築けているのでこの業務は結構好きです。

12:00

一旦お昼休みです。僕は毎日食べるものが決まっていて、白米:麦=1:1のおにぎり一合分と魚肉ソーセージ1本、野菜ジュース1本です。栄養は必要分取れていますし、麦を入れることで血糖値の上昇が緩やかかつ腹持ちもグッドです!


食べ終わったあとはニュースを流し読みして、株の動きをチェックします。上がっていたら午後のやる気アップです笑。下がっていた時は…笑

13:00

業務再開で実験の続きをします。僕の仕事は使う装置が多いので、覚えるのが大変です。(装置も1個1個奥が深いんです。)


そして並行して動かしているのでちょこまかと動き回ることも多いです。大体1日で6,000歩ぐらい歩いています。同じ部署の同期は10,000歩いったりしているので「歩くのが仕事かよ笑」といじったらブチギレられたのはいい思い出です。

15:00

お客様との打ち合わせに参加します。お客様に提出した製品のフィードバックをもらったり、製品の開発や評価状況を説明します。「これどうなってんの?まだ改善できないの?」とか言われたりするので少し緊張します。


そして最終的にこの評価いついつまでにやってサンプル提出してねと言われて、また少し嫌な気持ちになります。「お客様との打ち合わせ=仕事が増える」です。

17:00

お客様との打ち合わせが終わって、プロテインを飲みながら少し休憩です。休憩がてら上司とさっきの打ち合わせ内容について話したり、今日の実験の結果や今後の実験について話し合います。僕の上司は緩いので3割ぐらいは雑談です笑。


そして社内雑務をやります。もうねー本当にこういうの多くてまたまた嫌な気持ちになります。

17:30

終業時刻ですが、残業です。本日やった実験のまとめや製品開発部隊への報告資料作成、翌日以降の実験計画を見直します。


他にも特許書いたり論文書いたりとかしています。資料や論文作るのに疲れてやる気が出ない時は文献を読んで調査したり勉強したりしています。

18:30

退社です。まだ半分くらいは人が残っていますが、構わず帰ります。20分かけて帰宅します。

以上が僕の一般的な1日です。大体こんな日が7~8割ですね。たまに色んなことが重なって忙しい日があったり、逆に暇な日があったりしますが。

月の残業は平均20時間ぐらいですね。残業時間20時間てワークライフバランス最強だと思っています。少しは残業代稼ぎつつ、疲労は溜まりにくい。すなわち最強です。

 
3.まとめ

僕の1日いかがでしょうか?

ホワイトな方だと思います。しかし同じ部署でもテーマや上司次第でいくらでも忙しさは変わってきます。

特に製品開発の部隊は忙しそうですね…

でもこの製品開発部隊と一緒に協力して製品を売り込めたときは本当に本当に嬉しいです。

プロジェクトにもよりますが半年とか1年かけて製品開発していくので、技術で他社に勝って認めてもらえた時ってやっぱり脳汁出ますよ!

これは会社員じゃないとなかなか経験できないので、会社入ってよかったなと思うことのひとつです。

それでは今回の記事はここまで!

それではまた!

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