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【私?僕?俺?】一人称に迷った人たちへ(男性編)

こんばんは。最近、よく一人称が迷子になるTGです。
基本的には「私」を使いますが、なんか違うなあと思う時もあります。
今回、一人称について調べてきましたので、紹介していきます。
では早速まいりましょう。
一人称に悩むのは日本人だけ?
まず、他国の一人称事情を見ていきます。
英語圏では…「I」ですね。他には存在しません。
ドイツ語圏では「Ich」ですし、ロシア語では「я」です。
基本的に多くの言語では私は「私」でしかなく、あなたは「あなた」でしかありません。
ある意味当然ですが、なぜか日本語ではたくさんの「私」の呼び方が存在しています。
単一民族・単一言語である日本人が複数の自称を持つのは不思議なことですよね。
ところで、そもそも日本には「私」という概念は存在していませんでした。
(明治期に夏目漱石がイギリスから“個人主義”を導入したといわれています。)
「私」という存在は独立しておらず、周囲の関係の中に存在していたわけです。
(現代でその感覚を想像するのは難しいですね。)
だからこそ、関係に応じて一人称を使い分けていたのだと思います。
多くの一人称
それでは、実際に日本語にはどのような一人称があるかみていきましょう。
本当にたくさんあるので、現実的に使いやすいもののみを抜粋します。
なお、個人の感想を十分に含みますので、ご注意ください。
「私」及びその派生
「僕」
「俺」及びその派生
「自分」
「当方」
「小生」、「拙者」、「某」
「吾輩」
「私」及びその派生
「わたくし」、「わたし」の他、「あたし」、「あたい」、「わい」などがあります。
男女問わず「わたくし」や「わたし」はどんなシチェーションでも使用でき、非常に便利な一人称です。
少し堅苦しい印象がありますが、絶対に相手に悪い印象を与えることがないのがメリットです。
あたしやあたいは少し和らいだ印象を与えますが、若干オネエ感がありますね。
「わい」はよくオタク界隈で使われますが、東北の方が方言として使用していたりもします。
「僕」及びその派生
「ぼく」ですね。これもよく使われる一人称です。
「やつがれ」と読むこともあります。
割とフォーマルな場でも使用できますが、少し幼い印象があります。
とはいえ、私もよく使います。(ん?)
「やつがれ」は…ちょっと使いにくいですね。
「俺」及びその派生
「おれ」です。「おら」や「おいら」も派生といえます。
フォーマルな場面では使われませんが、よく用いられる一人称です。
少し“俺様感”がありますよね。別に嫌いではありませんが…。
「自分」
「じぶん」です。体育会のイメージがるような、ないような。
あまりフォーマルではありませんが、相手に変な印象を与えることが少ない一人称です。
私は文章中でよく使いますね。
「当方」
「とうほう」です。かなり固い印象で、ビジネスで使われることが多いです。
日常会話での使い勝手はよくないですね。
「小生」
「しょうせい」です。あまり聞きなじみがないかもしれませんが、たまに使われます。
ただ、目上の方には使うべきではない言葉です。(「ご苦労様」と似たイメージです。)
似たような言葉に「拙者:せっしゃ」もありますが、案外使いにくかったりします。
「某:それがし」なんてのもありますが、やはり前時代的ではありますね。
「吾輩」
「わがはい」です。“吾輩は猫である”の吾輩です。
「俺」の上位互換感がありますね。
まとめ
今回は日本語の一人称を紹介しました。
一人称の使い分けによってニュアンスが異なるというのは日本語の特権であり、
悩むのではなく誇りを持って選んでいきたいところですね。
とはいえ、私は面倒なので「私」を今後も使い続けますけどね…。
それでは。